【中小機構からのお知らせ】IT人材に求められる「自分ごと化」

(中小機構 中小企業アドバイザー(経営支援) 大塚麻織)

IT活用・IT人材に期待されること

近年、経営課題を抱える多くの中小企業が、先頭に立ってIT導入を推し進めていく人材を求めています。

東京商工会議所の「中小企業の経営課題に関するアンケート結果」(2022年)においても、ITを「活用したいができない」と回答した企業の約半数が、IT活用の課題として、「IT導入の旗振り役が務まるような人がいない」を挙げました。

また「IT人材に期待されること」という観点では、1つの要素として「変える」ことが求められています。

◇変わろう!~IT人材特集ページ
https://ittools.smrj.go.jp/info/feature/svdhaj00000005ay.php

「変わる」から「変える」へ

経営課題としてのIT活用やIT人材に共通して求められるのは、「主体性」を持つ人材です。

現状から良い状況に変化することを望むのであれば、関係者一人ひとりが自ら行動するしかありません(=変える)。行動を起こさなければ、状況が好転することを待つしかなく、待ち続けていたとしても状況が変わる保証はないからです(=変わるのを待つ)。

今まさに、「変わる(のを待つ)」のではなく「変える」チカラ、すなわち「自分ごと化」が求められているのではないでしょうか。

IT人材も経営者も「自分ごと化」を!

「自分ごと化」とは、当事者意識を持って物事に取り組むことを差します。主体性と責任感を持って物事に向き合い、行動することです。「主体性を持つ人材」に変わるためには、「自分ごと化」しなければなりません。

自分ごと化できるIT人材が増えれば、他人からの指示を待つ人が少なくなり、結果としてIT活用がスピーディーに進んでいくでしょう。

「自分ごと化」は、IT人材に限らず経営者にも求められます。IT活用の課題に当事者意識を持ち、IT導入の旗振り役が務まる人を待つのではなく、時には自らが旗振り役となることも必要です。ITの素養を磨く・「自分ごと化」できる人材を育てるなど、IT活用の可能性を積極的に広げていきましょう。

「自分ごと化」によるIT導入・活用事例

2023年は、「自分ごと化」でIT導入を進め、IT活用とその先の経営課題を解決!
経営者や従業員が課題を「自分ごと化」することで、IT活用に至った事例を紹介します。

◇自制心(心のブレーキ)を踏み、安全確認。ホウレンソウをチャットにかえて再発進。
https://ittools.smrj.go.jp/case/v3hvk60000002dmh.html

◇コミュニケーションにチャットツールを導入してスムーズかつタイムリーなコミュニケーションを実現
https://ittools.smrj.go.jp/case/cp577f0000000tyd.html

◇自社開発により低コストでIT化に成功
https://ittools.smrj.go.jp/case/cp577f0000003fr6.html

◇テレワークの課題「質問しづらい」を解消しよう!~Slack・Zoomの活用事例紹介~
https://ittools.smrj.go.jp/info/feature/pfh4p900000000jo.php

 

<中小機構「ITプラットフォーム」メルマガ 2023年1月19日号より転載>